飲食店に朗報!欧州ワインの関税撤廃

ワイン

先日、洋食系の飲食店オーナーさんとワインの価格について話していたのですが、

「EU(欧州連合)と日本との間でEPA(経済連携協定)が成立し、EU諸国との貿易で関税が撤廃、引き下げになる」

というニュースをオーナーさんが知らなかったので、皆さんにもシェアしたいと思います。

EPA(経済連携協定)とは?

EPAとは「Economic Partnership Agreement」の略で、日本でいう「経済連携協定」のことです。

貿易の自由化とか、関税とか、国際間で行われる経済取引に関する協定ですね。

これを結ぶことで、関税の撤廃や引き下げにより、一部の国内生産者さんは価格競争に巻き込まれてしまう懸念がありますが、国全体としては自由競争によって、消費活動にも影響を与えてメリットがあると思われています。

(※ワインだけに限らず、主な輸入・輸出品など全体に関わる協定です。)

フランスワインの値段が安くなる

現在、日本国内ではチリの輸入ワインのコスパが高くて人気がありますよね。

2007年に日本とチリの間でEPAが結ばれて以来、チリワインの売上は伸びているようですが、今回のEUとの協定で、今後はフランスなど欧州産のワインも安く購入できるようになるはずです。

と言っても、現在の関税(1リットルあたり125円または15%のどちらか安いほう)がそれほど高くないので、その恩恵が大きいのは低価格帯のワインになりますね。

いつから安くなるの?

協定は2019年2月1日より発行となります。品目により引き下げ率や時期に関しては様々ですが、ワインは発行後即時のようです。

主な品目としてワイン以外の食料品、例えばチーズなどは十数年かけて徐々に引き下げ、もしくは撤廃していくので、一般家庭でこの協定の実感を得るのはもう少し先になりそうです。

日本の農林水産を守りながら進めていかないといけないですからね。

こちらの外務省のページで概要が見られます → 日EU・EPA概要

感想

知人に農家さんがいるので少し心配でもありますが、フレンチイタリアンなど欧州の食材(ワインやチーズなど)を提供しているレストランにとっては朗報ですね。これを機にお店のメニューを少し見直してもいいかもしれません。