最近は街中の喫煙スペースが減って、喫煙者を見かけることが少なくなってきました。
飲食店のオーナーは、「従業員を雇っている店を原則禁煙とする東京都の受動喫煙防止条例案」が可決されてから、施行後の飲食店の売上の変化はどうなるのか気になりますよね。
飲食店の中でも喫煙者の割合が比較的高いのは、バーや居酒屋といったお酒をメインに提供する業態です。
そんな不安に悩むバーや居酒屋の経営者の皆さんが、「居酒屋 禁煙」というキーワードで一番に思いつくのが「串カツ田中」ではないでしょうか?
一早く「全席禁煙(ほぼ全店)」を打ち出してかなりニュースで取り上げられていましたよね。
というわけで、今回は決算説明会で明らかになった「上場企業の居酒屋が全席禁煙に取り組んだらどんな結果になるのか?」について記事を書きます。
全席禁煙にしてからの売上結果
結果は「売上高前期比2.6%増」ということで、戦略が見事に成功したようです。
2018年6月から「禁煙」に取り組み、約半年で今までの喫煙率が高かった会社員男性グループの足が遠のいたものの、家族連れの客層が増え、結果的にプラスに転じているんですね。
この客層の変化によってアルコールの注文が減り、売上低下が懸念されていました。
実際に客単価が下がったが、複数人の家族グループが増えたことによって、全体の客数が伸び、売上を押し上げた結果となりました。
禁煙店の今後
串カツ田中の今後の見通しとしては、喫煙率は年々減少していくので、売上に対する悪影響は比例して減少していくと予測。
家族連れが増えた分、「食事メニュー」などを充実させ、家族グループが満足するお店作りを目指していく方向です。