年末に多忙でスタッフの募集をしていたフレンチレストランのオーナーから「提案してもらったことを実行したら求人に応募が来た」という嬉しい声を頂きました。
以下、内容をシェアします。
応募者の目線でホームページを作り込む
店頭告知や求人情報誌などで求人募集を見つけた応募者がとる行動は、ほとんどの人が「ホームページを検索してどんなお店か確認すること」だと思います。
ずいぶん昔の話ですが、当時でさえ、自分が仕事を探すときは必ず会社(お店)のホームページをチェックしていました。(まだホームページを持っていない会社やお店はたくさんありました。)
そのときに確認していたことを、そのまま「お店のホームページに掲載してしっかりと作り込みましょう」という至ってシンプルな提案です。
可能であれば、求人用サイトを作成したいところですが、予算や時間もあまりかけずに募集するなら、現在運用しているホームページに追記しましょう。応募者目線になることが大切です。
- 社長・経営者の顔が見えるか?(写真や挨拶文は定型ではなく人間味が感じられるか)
- スタッフはどんな人たちが働いているのか?(職場の雰囲気が伝わるか)
- 具体的な仕事内容は掲載されているか?(「調理」など一言で済ませていないか)
この3点がクリアになるだけでも、応募者の心理的なハードルはかなり下がって、応募しやすくなります。
社長・経営者の顔が見えるか?
経営者の顔写真は格好をつけるためのものではありません。親しみやすいオーラは出ていますか?
応募者は仕事自体に対しても慎重になり、警戒した目線でホームページを見ています。そこで目についた社長の顔写真が威圧的であったり、近寄りがたいオーラがあれば、多くの人はその職場を敬遠すると思います。
挨拶文も通常掲載されているものとは別に、応募者に対して一緒に働いてくれる人を迎え入れる気持ちを一言コメントとしてアピールするのも良いと思います。
スタッフはどんな人たちが働いているのか?
職場の規模にもよりますが、社長以上に重要な存在となるのが、実際に一緒に仕事をする同僚(先輩スタッフ)です。
社長の挨拶は多くのホームページで掲載されていますが、スタッフの顔を掲載している職場はまだ少ない状態です。
そこで、スタッフの人柄や働いている目標などを掲載することで、他の応募候補の職場と差をつけることができます。
動画を撮れるのであれば動画を、動画撮影(掲載)がむずかしければ、インタビュー形式で職場でのやりがいや働きやすさをコメントしてもらいましょう。
具体的な仕事内容は掲載されているか?
多くの求人要項で「調理」「厨房業務」「接客」「ホール業務」など単語だけで仕事内容を伝えようとしていますが、仮に未経験者も応募しているなら、内容を詳しく書いた方がいいですね。
経験者のみの募集だったとしても、何度も転職していろんな職場を経験していないと、なかなか新しい職場で自分が働いているイメージを想像することはできません。
おすすめとしてはタイムスケジュールを載せて、より具体的に応募者自身が働いている姿を想像しやすくしてあげる方法が良いと思います。雑誌の取材記事のような感じでしょうか。日記形式のような感じでもイメージしやすいかと思います。
心理的な壁を取り除くのは、いかにそのイメージを湧きやすくすることができるか?にかかっています。