求人募集はお金よりも心の時代

お金

最近、20歳前後の人たちと仕事について話す機会があると、「お金は程々に稼げればいいので、自分の時間が欲しい」という人が多いと感じています。

世の中全体的に「物質的、経済的な豊かさ(お金)を求める人(今までの多数派)は減り始めて、精神的な豊かさ(心)を求める人(今までの少数派)」が増えている気がするんですよね。

とくに若い世代の人たちは、お金をかけずに「やりたいこと」や「好きなこと」ができる時代なので、「お金を稼ぐこと」にあまり魅力を感じないんだと思います。

時代の変化を求人に当てはめて考える

以上のことをふまえて、個人経営の飲食店の求人について考えてみます。

個人経営の飲食店で働く人のモチベーションの一つである「独立開業」。

僕ら(アラフォー世代)にとっての「独立開業」は、「繁盛すればたくさん稼げる」と「自分の好きな(楽しい)ことができる」の2つの大きな魅力がありました。

だけど、前述のように若い世代の人たちは「たくさん稼げる」にはそれほど魅力を感じなくなっています。

つまり「独立開業」というキーワードの魅力が半減しています。

ということは「独立したら稼げるから、うちの店で独立のために勉強がてら働きなよ!」という謳い文句の求人は、一昔前のような魅力を感じられません。

時代の流れ的には「うちの店で働くと、こんなに楽しくてスタッフはみんな幸せになってるよ!」という方が魅力があるのではないでしょうか?

お金よりも「心」が熱くなることを訴えてみる

飲食業界で働きたいと思ってくれる人を増やしたいので、僕が飲食店で働いて感じた「幸せ」を語ってみます。

求人に関しては、もちろん金銭的な条件が良いに越したことはないのですが、オーナーさんの想いを「これから働いてくれるスタッフ」に届ける努力が必要なのではないかな?と。

飲食の仕事って最高!

「食(食べること)=幸せ」

まず初めにみんなに知ってもらいたいと思うのは、飲食の仕事は誰もが持っている(美味しいものを食べたい)欲求を満たすことでお金をもらって、しかもお客様から直接感謝の言葉を頂けるやりがいのある仕事だということ。

最高じゃありませんか?お金をもらえて感謝までされるんですよ?

飲食店のデメリット?

「だけど、お金をもらえて感謝されても、それ以上に仕事が大変そう。」と思う人が大勢います。

確かに飲食店と言えば、なんとなくキツイ仕事のイメージがありますよね。

実際にランチなどの忙しいピークタイムは神経も体力も消耗して疲れます。

だけど、一生懸命に体を動かしてみんなで協力してピークを乗り越えたときの達成感は何とも言えない快感です。

チームスポーツで試合をしたときと同じ感覚です。

スポーツをした経験があるとわかると思いますが、勝っても負けても全力を出せば、それに応じた満足感を得られます。

飲食店で働く醍醐味

それから飲食店で働くと、多くの人の人生の貴重な場面に立ち会えます。

好きな人との初めてのデート。大切な人の記念日、誕生日のお祝い。特別なお客様のおもてなし。恋人にプロポーズをしたり。成功すれば両家の顔合わせ。何気ない家族団らんのひととき。いつもの憩いの場所。自分だけの世界を楽しむカウンター席の空間。

こんなシチュエーションが日常的に溢れている飲食店には幸せなオーラとエネルギーが漂っています。

僕の経験談ですが、毎日のように誰かの幸せを目の当たりにしていると、それだけで本当に自分も幸せになれたような気になります。自然と笑顔になってしまうんです。

自己肯定感が高められる

お客様の見えないところで仕込みなどの準備を頑張ったり、忙しいピークタイムを乗り切った後に、サービスを受けて満足してくれたお客様から、笑顔で「このお店(自分たちのお店)を選んで良かったです。ご馳走様です。ありがとうございました。」と言われたところを想像してみてください。

「自分は誰かの役に立てた」「自分には誰かを笑顔にする力がある」と思えたら、誇らしくて良い気分になりませんか?

飲食店で働くと、そんな日常が待っています。

誰かに幸せを提供することは、自分が幸せになれるもっともシンプルで簡単な方法だと思います。

最後に

ちょっとポエムっぽくなってしまいました…。

いつもと若干違うニュアンスのことも言っていますが、あれこれ求人を出しているのに全く人が集まらないお店の経営者の方は、参考程度にこんな感じの熱い想いをホームページやブログ、SNSなどで語ってみても良いのではないでしょうか?

「仕事以外の時間を確保したい」という人の気持ちの裏には、「仕事を我慢してやっている」「自分の時間に楽しいことをしたい」という想いがあると思うんですね。

そういう背景があるならば、仕事自体を楽しい時間帯にしてアピールすることが、応募者の気持ちに寄り添うことになるのではないかと思います。