求人募集しても応募がこない飲食店の特徴

求人募集

人手不足が慢性化している飲食業界ですが、年末の繁忙期に向けてさらに人手が欲しい時期になってきました。

個人経営の飲食店の悩みのタネである人材確保について、正直なところ、僕自身がお店を運営していた頃もけっこう悩んでいたので「こうすれば絶対に応募が来ます!」とは言いにくいので、今回の記事では逆の視点で応募しにくいお店の特徴を挙げてみます。

※アイキャッチ画像は実際に見かけた「これで応募する人いるのかな?」と思う求人告知です。

応募したくない飲食店の求人の特徴

募集してる仕事内容がわかりにくい

ある程度の大きさの店舗であれば、職種の欄には「ホールスタッフ」「調理スタッフ」と書いてあると思います。ところが、たまに小さな店舗で「接客と簡単な調理補助」と書いた求人のお知らせを見かけます。

バイトの人数が1~2人のお店は「メインは調理だけど料理も運んでもらいたい」「ホールスタッフだけど盛り付けを手伝ってもらいたい」とか思いますよね。

これは小さな飲食店なら経営者側の気持ちはよく分かります。「小さなお店だから何でもやってもらいたい」というのが正直な気持ちですよね。

ただ、応募する側の立場になれば「自分が得意な事、やりたい事」を仕事内容に明記してある募集に興味を持つと思います。逆にこの仕事をやりたい、やりたくないという判断の前に「自分に出来るのか不安」という心理的な壁で応募しない人も多いと思います。

お店側は「始めから理解ある人に応募してもらいたい」という気持ちで幅広い仕事内容を書いていても、まず応募自体が全く来ない可能性が高いので、職種(仕事内容)はメインをハッキリと打ち出して、応募があったら面接(もしくは問い合わせの電話)で相談する方が得策です。

「応募者をダマしてるみたい」「そういうケースはすぐ辞める」という人もいますが、実際に面接した(もしくは実際に働いてみた)らフィーリングがあって、応募者が「このお店なら色々な仕事内容でもいいかも」と思ってもらえるかもしれないので、その辺りはこだわりすぎない方が良いと思います。

なんだかんだ言って仕事内容よりも職場の人間関係の方が重視される時代だと思いますし。

給与が明記されていない

飲食店のアルバイト

チェーン店の居酒屋などで好待遇の給与に目が慣れてしまうと、一般的には個人経営店の給与は比較的水準が低いと感じると思います。

「ハッキリと給与を書くと、その時点で応募がこないから書かない」という意見に対して、僕も反論はありません。「お金に困ってて生活費を稼ぐ」「お小遣いを楽に稼ぐ」という気持ちの人は応募してこないと思います。

そもそも個人経営の飲食店をお金稼ぎが目当てで応募してくる人は、始めからほとんどいないと思うんですね。

ここは割り切って最低限ラインの給与と、スキルがある人の給与の参考値を書いておくのが無難だと思います。

勤務時間が未定

勤務時間はお店の予約状況によってフレキシブルに動いてもらいたいので、なるべく時間には自由のきく人に応募してもらいたいと考えているオーナーさんは多いですよね。それで勤務時間をあいまいにしているお店があるんだと思います。

僕は個人的に、飲食店で働きたいと思う人(パート、アルバイト)の志望動機は給与よりも勤務時間が大きく関係していると思っています。学生なら学校が終わってからディナータイム、主婦なら平日のランチタイム、ダブルワークなら週末など。

なので、ここも時間は明確に記載して当てはまる人にターゲットを絞った訴求(メッセージ発信)をすると良いと思います。

ホームページがない

お店の詳細情報がほとんどなく「詳しくは電話で問い合わせて下さい」というスタンス。これは応募者の心理的ハードルをかなり高く引き上げています。

仕事内容のところでも触れましたが、ある程度はお店側から情報を発信して「こんな職場です。こんなお仕事をしてみませんか?」という提案をするイメージが必要だと思います。見えない相手に向かってのプレゼンみたいな感じですね。

まずは興味を示してもらえる段階にもっていかないと、求人募集は完全にスルーされてしまうと思います。

そのためには、キャッチコピーもしっかりと考えて、お店や仕事についての詳細情報やオーナーの気持ちをホームページやブログなどで発信しましょう。(求人募集にはホームページやブログのアドレスを載せる)

ホームページやブログなどインターネットを利用していなければ、店頭に持ち帰り用のリーフレット(求人用を作成)を置いておくのも良いと思います。

まとめ

今回は注意した方がいいと思われる点をピックアップしました。人材確保(求人募集)に悩んでるオーナーさんは参考にしてみてください。