立地が悪くて人も通らない、お金もないからあきらめるしかない…。
この場所じゃ繁盛なんてするわけない…。
集客できないのを立地条件のせいにしていませんか?
立地はお店の売上に影響する重要な要素です。駅から離れた周辺に何もない場所よりも、駅前の人通りの多い場所の方がお客様は来るに決まってます。
だけど、本当にお客さんが来ないのは場所のせいだけでしょうか?
そもそも、人通りの多い駅前や繁華街は家賃がその分高くなります。経営に関して言えば、売上は多くて当たり前で、コスト管理がしっかりできていなければ、お客さんは来てるのに実際の利益は全然儲かっていない。なんていうこともありえます。
立地が悪ければ、その分の家賃が抑えられているので、販促費用に充てたり、原価率の高いメニューを出せたりします。
経営の基本である『価値を伝える力(価値をいかにお客様に届けるか)』を忘れていませんか?
ということで、指をくわえてお客様を待つのではなく、お客様にとって価値のある情報を発信して、伝える努力をしてみましょう。
立地条件が悪かったとしても、お客様にそれ以上の価値を感じてもらえる情報が届けば、それを目当てに来店してくれる可能性はあると思います。
情報発信するお店の価値とは?
「そもそも自分のお店の価値って何だろう?…。」そこから悩んでしまう経営者の方もいらっしゃるのでは?
「お店の理念やコンセプトはあるけど、ただ単にそれを広告で拡散していけばいいものなのか…。」と言うと、もちろんそれだけではお店の価値を十分発信しているとは言い難いと思います。
全ての店舗ビジネスの基本ですが、集客できるとき、つまりお客様が来店するとき(=お金を払ってもいいと思うとき)は、料理や接客サービス(=お店での体験)が支払い価格(=来店に伴う総コスト)と同等以上の価値であると感じたときです。
※来店に伴う総コストには、お店までの距離など時間的にも金銭的にも労力的にもかかる全ての負担コストです。
そう考えると、いくらお店の理念やコンセプトだけをお客様に届けても、来店してもらうには不十分だと思いますよね。もちろん間違っているわけではありませんが、プラスアルファで他にもお客様が感じる価値が必要だと思います。
さらに繁盛し続ける人気の飲食店は、この法則が一部変わります。
料理やサービスが支払う価格に対して「同等以上」ではなく、完全に上回っている「それ以上」と多くの人が感じるお店です。常にお客様が溢れてるお店ですね。
来店動機につながる17の価値
たくさんある飲食店の中から足を運んでもいいかな、と思わせる価値には具体的に以下のようなものがあります。
- 料理自体(味、おいしさ、好み)
- ネームバリュー(認知度)
- デザイン性(店舗の雰囲気、料理の見た目)
- 希少性(希少食材の取り扱い)
- 鮮度(新しさ)
- 人(人柄や好み)
- 時間(料理の提供スピード、営業時間)
- 保証(味や価格に対して)
- イベント(季節の演出など)
- 価格(お得感)
- 立地(アクセスに便利)
- 行列(同調、期待感)
- オンリーワン(地域唯一、独自性)
- ランキング(人気度)
- 安全(食品の安全性)
- ストーリー(出店までの道のり)
- ホスピタリティ(お客様への配慮)
いかがでしょうか?自分のお店についてじっくり考えれば、理念やコンセプト以外にもお客様に伝えられることはたくさんありませんか?
これらを一通り全て伝えて終わりではなく、季節や経営年数に応じて、どんどんアップデートしていけば、無限に発信する情報は見つかると思います。
次回はこの情報を発信する方法、媒体についてお話します。