飲食店が陥りやすい経営の落とし穴チェック

落とし穴の下から見上げた写真

経営の落とし穴チェック

ここで一度、焦らずにゆっくりと今の自分を客観的に見直してみましょう。

目標に向かって一直線に突っ走ると、ありがちな落とし穴にはまってしまうかもしれません。

損得勘定ばかりになっていませんか?

ネットや本などで経営、集客、接客サービスなどのテクニックを学ぶと、どうしても表面的な部分に意識がいってしまいがちになります。

読み手(調べる側の経営者)が頭を使わずに、ただ真似をするだけで売上が上がる方法を模索したくなる気持ちはわかりますが、それによって情報を発信する側も表面的なテクニックばかりをフォーカスするという悪循環が生まれてしまいます。

「これをやれば売上が上がる、これをやっても売上は上がらない」などの単純な思考は危険な考え方です。

一時的な効果は上がるかもしれませんが、損得勘定だけで長期的なビジョンがなければ、またすぐに新たな悩みを抱えることになります。利益の事も考えつつ、長期的な目線でお客様に喜んでもらえるような経営を目指しましょう。

全部やりきった、と思い込んでいませんか?

売上に伸び悩むと、あれこれと色んな事に手を出して、結局全て中途半端になってしまうことがよくあります。

本人は焦っているので、全てやりつくしたと思い込んでしまっているケースがありますが、一つのやり方を追求するのには時間も労力も費やします。ちょっとやったくらいで、そんなに簡単に出来てしまうはずがありません。

例えば、集客に関してホームページを作ったけど全然お客様は来ないとあきらめてしまう。

  • ヘッダーの写真にはお店の良さが表現できているか?
  • お店の理念やコンセプトはしっかり文章で表されているか?
  • 定期的にニュースやメニューが更新されているか?
  • ブログやSNSなどで拡散しながら運用しているか?
  • 更新の際はSEOのキーワードを意識しているか?
  • お客様が来店する際に必要な情報は見やすくなっているか?
  • 予約やお問い合わせはしやすくなっているか?
  • 料理写真は魅力的に写っているか?

このようにホームページに限らず、チラシやDM、ブログやSNSなどもそれぞれ意識しながら進めていかなければいけないポイントがたくさんあります。

振り返ってみて心当たりがあれば、予算がなかったとしても一番お金をかけずに効果を期待できると思ったものを信じて全力で取り組んでみましょう。

売れてないオーラが出ていませんか?

料理にしてもお酒にしても、おすすめを聞かれて値段の高いメニューから順番におすすめしたりしていませんか?

お客様はスタッフの表情やオーラを読み取っています。お店側の人間はお客様に素敵な楽しい時間を提供するプロであるべきだと思います。心を豊かにするために食事に行っているのに、売上が悪くて焦って余裕のない雰囲気が漂っているお店に魅力を感じる人はほとんどいないと思います。

お客様がお金を支払っているのは、料理だけでなく、空間や雰囲気、心のこもったサービスなど目に見えないものも含まれた価値全てに対してです。

仮におすすめのメニューを提案されて値段の高いメニューを売り込まれたと感じたら、そのお店には足を運ばなくなると思います。

値引きに頼っていませんか?

販促を考えるときに、もっとも手っ取り早く思いつくのが「値引き」ですよね。

確かに即効性がある販促ではありますが、長期的に見るとマイナス効果が考えられます。もしブランド構築を目指してるお店ならなおさらです。

「値引き」を繰り返すと、通常の価格が高い、もしくは見合ってないと思われてしまいますので、よほどの特別な理由がない限りおすすめしません。

キャンペーンやイベントを行う際は値引き、割引で値段を下げるのではなく、プラスアルファの付加価値をつけることを考えましょう。

他店の事を意識しすぎていませんか?

競合店の調査や、店舗周辺のお店のリサーチは必要なことですが、他店を意識しすぎて単なる真似をしてはいませんか?他のお店が値下げしているから、同じように値下げをすれば価格競争に巻き込まれるだけです。流行りを追えば、一過性に翻弄され続けることになります。

他のお店のリサーチは真似をするためのものではなく、時代の流れを把握するために必要です。例えば、10年前は4人掛けの席を利用していたレストランが、今は2人掛けの席を利用しているといったことは、その周辺住民の家族構成が変わっていることを気付かせてくれます。

こうしたちょっとしたことでも、回転率を上げたり、入りやすさを強調したりして売上が上がる可能性が出てきます。

なぜわかってもらえないんだ、と悩んでいませんか?

ここ数年、「伝える技術」を題材にした書籍の売上が伸びています。業界に関係なく、世の中の人が情報を発信しなくてはいけないという必要性を認識し始めて、その伝えることの難しさに悩みを抱えている人が大勢います。

悩んでいる人のほとんどは気付いてないと思うのですが、「伝え方」には技術が必要で、やみくもにやっていても伝わらないケースがほとんどです。そして技術は基本を学んで実践すれば誰にでも再現が可能です。料理に例えるならレシピのようなものが存在します。

別の機会に詳しく記事を書きたいと思います。

不景気のせいにしていませんか?

売上が落ちているのには原因があります。その原因を不景気のせいにして対策を講じなければ、ジリ貧でお店は縮小する方向に向かうのは避けられません。

不景気だから売上が落ちているのではなく、不景気なのに何も対策を行わないから売上が落ちていると自覚しましょう。

禁止事項や規則が多くなっていませんか?

うまく経営がいっていないときは、色々と決まり事を増やしてスタッフの行動を制限していまいがちになります。

これは裏返すと「お店がうまくいっていないのはスタッフのせい」と遠回しに言っているようなものです。そしてお店がうまくいっていないという現実は、こういう決まりを作ってしまう経営者の考え方に根本的な問題があります。

スタッフとの信頼関係が築けていない経営者が、お客様と信頼関係を築き上げることができるわけがありません。

もう一度しっかりお店の理念を見つめ直して、根本的な問題を考え、それをしっかりスタッフに伝える努力が経営者には必要になってきます。

繁盛店の経営ルール

経営者はしっかりと自分を見つめ直す時間を作りましょう。