送迎会のシーズンがもうすぐ迫っていますが、飲食店にとって大きな宴会の予約を取るのは嬉しい反面、ドタキャンの可能性も考えなくてはいけないリスクが発生しますよね。
飲食店がとくにこの季節に頭を悩ませる問題の一つだと思います。この問題を解決するべく全日本飲食店協会が明日(2月19日)から「ドタキャン防止システム」のサービスをリリースすと話題になっています。
個人経営の飲食店が未然に無断キャンセルを防ぐシステム
全国の個人飲食店オーナーが集まって考えられた自衛システム。近年、大規模の宴会予約がドタキャン(無断キャンセル)されて被害を被ったというニュースをよく見かけるようになりました。
中には100人単位の宴会予約がキャンセルになった話もありましたね。この時期になると、そんなドタキャンによる被害で泣き寝入りする飲食店オーナーさんの話を身近なところでも聞くようになりました。
そこで開発されたのが「ドタキャン防止システム」と呼ばれるデータ照合サービス。
データベースには、「ドタキャンの有無」「予約日時」「予約人数」が照合できるようになっていて、かかってきた予約電話番号の信ぴょう性を各店舗が判断し、対応するというもの。
「個人情報の取り扱いは問題にならないのか?」という疑問が浮かびますが、これは個人を特定する情報には当たらないので、問題ないそうです。
運営は全日本飲食店協会で、サイトに会員登録すれば、無料でサービスを受けられます。
まだこれからのサービスですが、今後利用者が増えてデータの信ぴょう性の精度が上がっていくと良いですね。(2019年10月追記:なんだか有料コンサルに繋がるという噂もチラリと耳にしました)
今すぐ取り組める予防対策
紹介しておいてこんな事を言うのもおかしいですが、前述のこのシステムはデータベースに情報が多く集まらないと信ぴょう性に乏しいというのが現状です。今後の発展を期待しながら、今すぐできる対策も施しましょう。
ネット予約でも確認の折り返し電話をする
最近はLINEやSNSのメッセージ、サイトからネットのみで予約を完結させるお店もありますが、気軽に予約が可能というメリットが、逆に簡単にキャンセルできてしまうデメリットにもなってしまいます。心理的なハードルが低いので、キャンセルする側があまり罪悪感を抱かないケースですね。
これを防ぐために、予約はネットから入っても折り返しの電話を必須条件にすると、キャンセル率はかなり低くなります。直接自分の口で約束をすることで、キャンセルに抵抗感を持つようになります。
普段は気軽にネットで予約を完結させても、繁忙期だけは電話確認を必須にするなど、季節を考慮してもいいかもしれません。
予約日直前に確認の電話を入れる
大きな宴会の場合は予約日から前もって早いタイミングで予約をもらうことが多いと思います。念のために数日前に人数に変更がないかの確認をふまえた電話を入れましょう。そこでお客様がハッキリと人数を答えられれば、キャンセルの確率は低いと思います。
この電話のポイントは、一度目の予約電話を受けた時に、必ず「直前にまた人数確認の連絡をさせてもらうので宜しくお願いします。」と相手に念を押しておくことです。着信を無視しされないようにあらかじめアナウンスすることが重要です。
ひと手間かかってしまいますが、これで無断キャンセルや、連絡なしの人数変更を防げる確率が上がります。
怪しいと思ったら事前に料金を頂く
小さな個人経営の飲食店にとって、突然のキャンセルによって他のお客様を逃がしてしまう機会損失と、仕込みにかかった費用は死活問題ですよね。
そこで、高額な料金のコースや大人数の宴会予約を受けた際は、(新規客や怪しいと感じた場合に限り)事前に食事分の料金を入金してもらうのも一つの方法です。
今の時代、銀行振り込みもネットから簡単に出来ますし、Square(←スクエアのサイトに飛びます)無料アカウントを作ればクレジット支払いも簡単に請求出来ます。万が一キャンセルや人数変更になってしまった場合は「事前連絡があれば返金する」旨を伝えれば、承諾して入金をしてもらえると思います。