ビジネスモデル自体としても、販促としての利用としても、はたして定額制が飲食ビジネスで普及するのかどうか考察してみたいと思います。
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(2020年1月8日追記)
このページ、最近人気の飲食店のサブスクリプションモデル(定額制)を集めているのですが、どんどん増えていっていますね。追記ばかりしていているので、継続していないお店もあるかもしれませんが、それも含めてアイデアの参考にして頂ければと思います。
※時系列がバラバラになってしまいました。(詳細は直接調べてみて下さいm(_ _)m)
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居酒屋(飲み放題)の定額制
(2019年10月2日追記)
消費税増税によって、外食の機会が落ち込みそうなタイミングに、レインズインターナショナルがインパクトのあるサービスを開始しましたね。
一瞬、「え?これから忘年会のシーズンに使われたら大赤字じゃないの?」と思いましたが、とりあえずは11月5日までの販売で12月5日に一時サービス休止みたいです。
(2019年12月12日追記)
11月5日から各ブランド(焼肉店「牛角」、しゃぶしゃぶ店「しゃぶしゃぶ温野菜」、居酒屋「居酒家 土間土間」「かまどか」「ぶっちぎり酒場」)の定期券、定期パスを「MONSTER PASS(モンスターパス)」という店舗の定額制パスを集めたポータルサービスで発売開始していました。本格的にサブスクに参入する動きのようです。
株式会社レインズインターナショナル CWカンパニー
コロワイドグループの株式会社レインズインターナショナル CWカンパニー(本社:横浜市西区・代表取締役: 髙橋 尚也)では神奈川・東京・千葉・埼玉にある北海道・甘太郎・NIJYU-MARU・いろはにほへと・一瑳・三間堂の6ブランド(関東138店舗)にて、 2019年9月24日(火)~11月5日(火)まで、購入日から1か月間、2時間飲み放題が、何回でも使用可能な月額定額制飲み放題チケット「飲みホ―定期券」を4,000円(税込)にて専用サイトにて販売開始いたします。
同伴者も1000円で同サービスが受けられるそうです。食事メニュー(300円以上)2品以上の注文が必要などの条件があります。
各店舗のホームページで、パッとドリンクメニューを見た感じだと、毎週末(月4回)飲みに行って5~6杯飲むくらいのお客様なら採算取れますね。ドリンクの種類にもよりますが、10杯くらいだと赤字(原価ベース)になるんでしょうか。90分でラストオーダーなので、10杯飲める人はあまりいないでしょうね。
(2020年1月6日追記)
焼肉店「牛角」が三軒茶屋店、花見川店、赤坂店の3店舗限定で実施している「食べ放題」「飲み放題」のサブスクサービスが話題になっていますね。
- 1ヶ月間飲み放題(スタンダードプラン生ビール付き50種類以上)が月額1628円(90分制)
- 1ヶ月間食べ放題(牛角コース通常料金3480円、お気軽コース通常料金2980円含む)が月額11000円
もうじき全店で展開しそうですね。
(2020年1月8日追記)
「牛角の食べ放題が【衝撃的】」とネット(ツイッターなど)でバズって、対応できなくなったため新規販売終了とのことです。全店展開しそうって話したばかりなのに…
ランチの定額制
月額定額制でランチを”お持ち帰り”できる「POTLUCK」が、2018年9月3日からβ版サービスの提供開始
POTLUCK(ポットラック)は月額制で様々なお店のランチをテイクアウトできるサービスです。
話題のお店や新しいお店のメニューも続々登場予定。あたたかなポットに幸せをたくさん詰めて。 並ぶ時間も毎日のお昼代も気にしない 自由で新しい「ランチ」スタイルを提案します。
これは30日間有効なチケット購入制なので、食べ放題ではありませんが、現在登録されている15店舗(現在は渋谷中心)のランチを定額制でお持ち帰りできるサービスです。登録加盟店が増えて、サービスエリアが拡大したら楽しみですね。
(2019年2月12日追記)
2019年2月12日から月額1万2千円で30日間×2(ランチ・ディナー利用で最大8万4千円相当)の「食べ放題プラン」が導入されました。こちらは先着100名限定だそうです。
少しずつ拡大していますね。毎日通えば1食200円で済むのは一人暮らしにはありがたいサービスですね。
(2020年1月8日追記)
東京、大阪、京都、福岡で提供しているalwaysオリジナル定額サービス「always LUNCH(オールウェイズ ランチ)」
月額5,980円(税別)で毎日1回、加盟店で対象のランチを食べることができるサービスです。
少し前から気になっていました「always LUNCH(オールウェイズ ランチ)」、加盟店が少なかったので取り上げていませんでしたが、久しぶりにチェックしたら加盟店がかなり増えていました。
加盟店舗がバリエーションに富んでいて、これなら楽しめそうですね。
自動販売機の定額制
(2019年8月30日追記)
サブスク戦国時代にとうとう駅の自販機にも定額制のサブスクリプションモデルが登場しましたね。
当サイトのテーマとしている飲食店関係の話とは少し違いますが、もしかしたらこれからカフェや喫茶店のライバルになるかもしれないので情報を掲載しておきます。
株式会社 JR 東日本ウォータービジネス
この度、日本初である自販機のサブスクリプションサービス「every pass(エブリーパス)」を 10 月 1 日(火)から開始いたします。
https://www.jre-water.com/0829subscription_service.pdf
内容は、JR駅構内の「イノベーション自販機(←新しい価値を提案する自販機)」に専用のスマートフォンアプリ「acure pass(アキュアパス)」に配信されるQRコードをかざすと、1日1本対象のドリンクを受け取れるというもの。
同社のオリジナルブランド「アキュアメイド」の商品が対象の「アキュアメイドプラン」は月額980円、他飲料メーカーの商品も含めて全てが対象となる「プレミアムプラン」で月額2480円。
「アキュアメイドプラン」は一人につき1ヶ月限り利用可能なプランで、1ヶ月経過後は「プレミアムプラン」に自動切り替えとなるそうです。
思いもつかなかった自動販売機の定額制サブスクリプションモデルですが、これからどんどん新しい他の業界にも広がっていくんでしょうね。自分たちのサービスも何かサブスクモデルに置き換えられないか、考える余地がありそうです。
バー、スナック(うまい棒)の定額制
調べてみると少し前から取り入れているお店がけっこうありました。
有名なところだと「うまい棒スナック」(540円ワンドリンク制でうまい棒食べ放題)は確かに一時期話題になっていたので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
うまい棒スナックは店内の壁一面にうまい棒がぎっしり積まれていて、インスタ映えして集客効果もすごかったみたいです。
「頭がいいなぁ。」と思ってたら、経営はIT関連会社だったんですね。マーケティング手法を熟知している結果だったわけです。黒字化しているので、多店舗展開する予定があるとか。
それからランチだったりコーヒーだったり、色々あります。ちょっと違う話かもしれませんが、クラウドファンディングを見ていると「10万円で生ビール1ヶ月飲み放題」なんかもありましたね。
カフェに関しては「コワーキングスペース」が流行ったときから予想していましたが、まだまだ数は少ないみたいですね。コーヒー飲み放題の定額だけではなく、採算が取れるプラスアルファの付加価値が必要だと思います。
ラーメンの定額制
(2017/10/27追記)
昨日、プレスリリースされた「野郎ラーメン」の定額制サービスが話題になっていたので、取り上げてみたいと思います。
「月額8600円で一日一杯ラーメンを食べられるサービス」ということです。記事タイトルの「食べ放題」だと、「いくらでも食べられるだけ食べてOK」みたいに聞こえてしまうかもしれませんが、正しくは一日一食分の制限付きです。
定額制サービス(サブスクリプションモデル)という言葉は、最近いろんな業界で流行っていて耳にしますよね。動画や音楽配信がパッと思いつきます。しかしこれらはあくまでビジネスモデル自体が定額課金制であって、販促とはニュアンスが違いますね。
今回の「野郎ラーメンは」18~38歳の野郎限定のサービスですので、それがメインのビジネスモデルではありません。要はこれを上手く利用して全体の利益を底上げしようという試みです。週三回通えば元が取れる計算で、ラーメン好きな人に対しては赤字かな?という感じですね。(ちなみに毎日食べると24000円相当)
関東で15店舗のガッツリ系本格ラーメン「野郎ラーメン」を運営する株式会社フードリヴァンプ(東京都世田谷区太子堂4-24-16/代表取締役社長:林 正勝)は、2017年11月1日(水)に「野郎ラーメンアプリ」をiOS版 とAndroid版で同時リリース致します。
同アプリでは新商品などの情報発信や優待特典など、様々なサービスを展開する予定。
優待サービスの第一弾として看板商品の3種、「豚骨野郎」780円(税込)と「汁無し野郎」830円(税込)と「味噌野郎」880円(税込)の中から、1日1杯月額8,600円(税抜)の定額でご提供するサービス、「1日一杯野郎ラーメン生活」をスタートします。食べ盛りの学生や働き盛りで毎日元気に頑張っている社会人のみなさまに、ワシワシと当店のガッツリ系本格ラーメンを食べてお腹一杯になっていただきたいという想いを込めた「野郎ラーメン」という名称。その想いを実現したく、もっと気軽にもっとお安く、食べ盛りの野郎世代に腹一杯になっていただきたいと考え、「1日一杯野郎ラーメン生活」を開始します。
定額制だからお小遣いの残りを気にせず野郎ラーメンを1日1杯食べられる。「豚骨野郎」だと12杯食べれば元が取れます。さらに他クーポンや当店オリジナル会員カード「ブタックカード」との併用も可能。毎日お得に野郎ラーメンをお楽しみいただけます。
コーヒーの定額制
「coffee mafia」さんは現在(2019年10月)西新宿、飯田橋、銀座3店舗で「初月限定500円キャンペーン」をやっています。
日常を豊かにしてくれるコーヒーを、もっと気軽に、もっとお得に。そういった想いから『coffee mafia』では、コーヒーが飲み放題となる定額会員サービスを提供しています。こちらに登録いただくと月額3,000円〜で、いつでも、何杯でも、無料で高品質の美味しいコーヒーを楽しんでいただけます。
フレンチの定額制
「プロヴィジョン (Provision)」
会員のみ月額15000円
会員含め4名まで月額30000円
※1ヶ月間の月額会費です。1ヶ月間に何度お越しいただいてもこの月額料金にほぼ全てのご飲食代が含まれます。(一部追加料金メニュー、ワインを除く)ですが、一度もお越しいただかなくても、こちらの料金がかかります。
※入会時に、プランに応じた当月と次月分の利用料をご請求させていただきます。当月分の利用料は入会時期によって変動します。当月利用料は、1日〜10日 当月分満額、11日〜20日 当月分半額、21日〜月末 当月分無しとなります。毎月のご請求は毎月10日以降に、次月分をご請求させていただきます。
蕎麦(そば)の定額制
(2019年5月14日追記)
【日本初!定額制で十割蕎麦が食べ放題!】 「天下そば 人形町店」
十割蕎麦専門店『天下そば 人形町店』(運営:天下グループ株式会社、本社:東京都中央区、代表取締役社長 山本浩喜)は、月額7,000円で、蕎麦の単品メニュー全12種類から1日1杯まで1ヶ月間食べ放題となる定額制プランを2019年4月22日(月)より導入いたしました。
厳選した石臼十割蕎麦粉を使用していて、注文を受けてから蕎麦を茹であげるため、十割蕎麦の豊かな香りと歯ごたえを存分に楽しめるそうです。名物の「つけ蕎麦」や「カレー南蛮蕎麦」をなど種類も充実しているので、近隣で仕事をしているビジネスマンには嬉しいサービスですね。
サービス導入時の問題
時間制の「○○放題」とは違って、長期間利用できる会員カードみたいなものだと入会の際の手間や、顧客管理コストがかさむので取り入れるのは大変ですが、スマホアプリが一般的になればもっと普及していく可能性が高いと思います。
自分が経験したわけではないので、あくまで憶測ですが、最近は個人店でもスマホアプリを利用しているところが増えているので、そのアプリ機能を使いこなせばけっこう簡単に利用できそうな気がします。
実際にこの「野郎ラーメン」の定額制はスマホアプリの特典の一つと位置付けています。お店側としてはアプリ利用者にすることで、今後の他のサービスなどにもつなげられるメリットがあります。
しばらくは大手のチェーン店だけでしょうが、そのうちエアレジみたいに大手企業が個人店向けに無料もしくは格安でシステムを利用できるようなものを作ってくれそうな気がします。予約管理システムなんかと同じ流れですね。もう探せばすでにあるのかな?
(2019年10月3日追記)
食マーケティング総合企業の株式会社favy(代表取締役社長:高梨巧、本社:東京都新宿区)は、株式会社レインズインターナショナル CWカンパニー(代表取締役:高橋 尚也、本社:横浜市西区)が展開する北海道・甘太郎・にじゅうまる・三間堂・いろはにほへと・一瑳の6業態、関東の138店舗にて、弊社が提供するサブスクリプション(定額制サービス)機能「飲食店のためのサブスクツール」の導入が決定したことをお知らせいたします。
サブスクリプション(定額制サービス)機能のツールを提供していました。まだ提供してから間もないみたいですが、今後が楽しみです。
飲食店ののためのサブスクツール
(2019年12月12日追記)
業界大手のレインズインターナショナルが、株式会社インサイトコアの提供する「MONSTER PASS(モンスターパス)」という店舗の定額制パスを集めたポータルサービスを利用したことで話題になっていましたね。このサービス、居酒屋「金の蔵」、ラーメン店「桂花ラーメン」も利用して定期券を販売しています。
12月12日現在、割引キャンペーン中で初期費用&月額費用0円とのこと。(別途決済手数料あり)これからは個人店でもサブスクの導入のハードルが下がりそうです。
店舗でサブスク始めるなら「MONSTER PASS」
まとめ
定額制は利用頻度の高い低価格のお店に向いている方法ですね。最近牛丼の「吉野家」なんかはセルフサービスを導入して人件費を削減してカフェ風にしていたり、メニューのバリエーションも増やして、たくさん通っても飽きないような工夫がされているので、そのうち取り入れそうな気がします。(※勝手な憶測です)