販促を参考にする前に
このサイトでは、10~20年くらい経営しているような飲食店のオーナーさんの基本的な考えをメインにお伝えしているつもりですが、アクセスされているページは「販促のアイデア」が多数を占めています。
参考にしてもらうのは嬉しいのですが、販促はあくまでテクニックなので、起爆剤として利用することをおすすめしています。
本当にお伝えしたいのは、目の前にいるお客様が期待以上の喜び(料理や接客のクオリティ)を得て帰れば、そのお店は繁盛するということです。
その前提で、きっかけ作りになる「販促」を考えましょう。
今現在、販促(経営)が上手くいっていない人は、「身近な誰かがやっている販促をマネしている」という人が多いのではないでしょうか。
経営力を身に付けるためには、「調べる」「応用する」の二つの考え方が必要です。
販促を調べる方法
- とにかくネットで調べる
- 近隣の知らないお店を調べる
- 食べ歩きが趣味の常連客から聞く
- 知っている有名なお店を調べる
- メルマガやLINE@などを登録する
- 他業界も調べる
とにかくネットで調べる
まずは思いつくままのキーワードを入力してネットで検索しましょう。たぶんこのサイトも、そのようにして見つけて読んで頂いているかと思いますが。
近隣の知らないお店を調べる
自分のお店から歩いて15分圏内くらいの他店は全てチェックしましょう。店頭にSNSやチラシの告知はないか?または実際に入店して何か販促らしきものを行っていないか、自分がお客様になって初めて気付くことがあるかもしれません。
食べ歩きが趣味の常連客から聞く
自分で考えても行き詰ってしまったら、人から直接聞きましょう。他のお店をたくさん知っている常連のお客様がいれば、どこかのお店でやっていた良いと思う販促、またはこんな販促があったら嬉しいな、という販促を聞いてみましょう。
知っている有名なお店を調べる
有名店などは一回行って満足するのではなく、定点観測をしましょう。常に人気のあるお店は継続的な努力をしているはずです。定期的にチェックして、変わったことがないか調べます。
メルマガやLINE@などを登録する
繁盛しているお店の発信している情報は、「販促アイデアの宝庫」です。登録できるものは積極的に登録して、少しでも楽に情報を手に入れましょう。
他業界も調べる
飲食店ばかりでなく、他の業界にもアンテナを張りましょう。原価率などは違えど、同じくらいのスケールで経営されているお店は、他業界でも悩みが同じだったりします。「目から鱗」となるようなアイデアが身近なところに隠れているかもしれません。
調べた販促を応用する方法
- 複数の販促を組み合わせる
- ちょっとだけひねる
- いつもと違う客層向けにアレンジする
- 他業界の販促をそのままスライドする
複数の販促を組み合わせる
他店のアイデアを掛け合わせて、オリジナルの販促にしてしまいます。これは単純に思えるかもしれませんが、アイデアを出す稼業のプロも使っている方法です。
例)
「ポイントカードでポイント獲得分割引」
「会員になると限定メニューが選べる」
→ポイントがMAXまで溜まったら限定メニューを無料サービス
ちょっとだけひねる
0から1を生み出すように何もないところから考えるのは大変ですが、すでにあるアイデアを少しだけアレンジすると新しさを感じてお客様の目に留まりやすくなります。
例)
「夏季限定サービス!8月はビール半額!」
→30度を超えた夏日はビール半額サービス実施します!
いつもと違う客層向けにアレンジする
女性客が多いと言われているイタリアンが、男性も来店しやすいようにジョッキでスパークリングワインを提供したことが一時期話題になっていました。先入観を取り払って、いつもと違う客層を狙ってみましょう。
例)
サラリーマン狙いでビール半額
→女性客狙いでビアカクテル半額
他業界の販促をそのままスライドする
立地条件にもよりますが、地方都市は様々な業種の個人経営店が駅周辺にまとまっているので、そういう条件の場所で利用できる方法の一つを挙げてみます。
例)
ネイルサロンで10%割引チケット
→当店をご利用のお客様には○○ネイルサロン様の10%割引チケットをサービス(相手のお店にも同じサービスをしてもらう)