常連さんが来なくなった理由と対策

出会いと別れの季節

やっと暖かく、過ごしやすい季節になってきましたね。

春、出会いと別れの季節。

この時期になると、周囲から新たな生活環境の変化の報告を聞くようになります。

「職場が遠くなって、今までのように仕事帰りにお店に来れなくなってしまった。」

「実は最近、引っ越しをしたんです。」

…陽気な気候とは裏腹に寂しくなる報告が多い…。

そう感じてるオーナーさんは多いのではないでしょうか。

リピーターがお店に来なくなる理由第一位はコレです

今回は以前の記事で書いた失客の原因の一つ「転勤や引っ越し」について、もう少し掘り下げて考えたいと思います。

転勤や引っ越しで常連さんが減ったお店はどんな対策をすればいいのか

※このブログは個人経営の小さな飲食店オーナーさんに向けて書いていますので、その前提で読んでください。

来れなくなったお客さんにもアプローチする

お店を忘れないでいてもらう事の重要性は以前の記事でお話しました。SNSや手紙などでたまに連絡をするのは有効だと思います。

ただ転勤や引っ越しで来なくなったお客さんに対しては話が変わります。LINEやメッセンジャー、手紙などで直接個別にメッセージを送るのは、やはり現実的に難しいです。

そういう場合は、ゴールデンウィークやお盆、お正月に、ホームページ、ブログ、SNSを利用して、一人の常連さんを思い浮かべながら「近くに来たらまた寄ってね!」というメッセージ(実際に特定はしない)を発信しましょう。

よくゴールデンウィークやお盆、お正月に販促キャンペーンをやっているお店はありますが、それとは別に「イベントやっているから来てね!」ではなく、「寂しいからまた会いに来て!」というメッセージを送るといいですよ。

今まで通っていたのに、理由があったとしても急にお店に行かなくなると、なんだか行きにくくなってしまうのが人の心理です。そうなってしまった心の壁を取り除いてあげましょう。

仮に大型連休にお客さんが戻って来なくても、忘れた頃にヒョコっと遊びに来てくれたりする可能性は高まります。

新規のお客さんを常連さんにしよう

発想の転換で、「転勤や引っ越しでお客さんが来れなくなった」ということは、逆に転勤や引っ越しで、新規客がお店に来てもらえる可能性もあるということです。(よほど地域が衰退していなければ)

一人のお客さんの「お気に入りのお店」になれるのは、せいぜい2~3店舗(ジャンル別)です。なので、「お気に入りのお店を開拓しよう」と考えている新規客が多いこの季節は、新たな常連さんをつくるチャンスでもあります。

できる対策を考えてみましょう。

  • 初めてご利用のお客様限定サービス
  • 初来店だと思ったら話しかけてみる
  • 近隣の大きな会社やお店にチラシ撒き

初めてご利用のお客様限定サービス

初回限定サービスはありがちな販促ですが、いつもやっているようだと効果が薄れてブランディングも損なわれると思うので、4月にピンポイントで行うことをおすすめします。

初来店だと思ったら話しかけてみる

普段は声をかけられると迷惑だと思われても、新しい土地で新しい生活に不安を抱いている人には、ちょっとした優しい言葉が心に残ったりします。

さりげなく近隣の話題など世間話をしてみることで、仲良くなれるかもしれません。

近隣の大きな会社やお店にチラシ撒き

春の引っ越しは会社がらみの可能性が高いので、異動がありそうな大きな会社や店舗に対しての販促は効果が上がりやすいと思います。新築のマンションを狙ってもいいかもしれませんね。

最後に

これから人口減少時代に突入して、外食を楽しむ人の全体数が減っていきます。何も対策をしなければ、新年度を迎えるたびに常連さんが減ってしまう可能性が高いです。何かしら行動しましょう。